
宇宙という無限の空間に、どうして地球という星が生まれたのだろうと、いつも不思議に思っています。そして、そこに人間という動物がいることも不思議でなりません。
偶然か奇跡かは別にして、森の存在が数億年という永い年月をかけて、地球環境を整え、人間が住めるところにした事は事実です。どんな荒涼とした砂漠でも瓦礫や岩山の続く山岳地帯でも、一握の森のあるところに人々は集まり生活します。
日本は幸いにして、砂漠のベルト地帯にありながら、自然の恩恵を受け、緑豊かな森の生い茂る国土になっています。それは日本人が農耕民族であり、森の民である事と環境が一致しています。
産業革命以来、科学や工業技術が進歩し、石油資源の利用等が、地球環境に負荷を与え、住環境や生活様式を変えてしまいました。又、林業の機械化や、木材加工技術の進歩が、立木の伐採から製材品に至るプロセスに変化をもたらし【生きた木の家】づくりが死んだ木の家づくりを生む結果となってしまいました。
古くから太陽や月の動きが、地球上の生物に深い関係にあることは知られています。
私たちがおこなって来た木こりのもつ旧暦に従った、新月時期の木を利用した家づくりは【生きた木の家】づくりを可能にしています。
(2004年5月NPO新月の木国際協会が設立されました。)
ハイテク機器を使った、人工的な生活環境は、幼児の発育やそこで生活する人の健康や精神を害している事も事実です。
外国で無計画に伐採した材木を莫大なエネルギーを費やして運んだ外材より、永年なれ親しんだ【近くの山の木で家をつくる】事が、最良であることに異論をとなえる人はいません。
建築地の環境や気象データをもとに、太陽の光や熱といった自然の力を利用してつくった家こそ、森の民である日本人の住まいと思っています。
設計図に表現できない住まい手の想いも、永年にわたり木に接している者こそ、かなえられると思っています。そして、願わくば、ストラディバリのバイオリンの音色がきこえるような家をつくりたいものです。