綜研ブログ 施工事例

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人工乾燥材は日本の木造建築物にとって最良の建材なのだろうか。

近年迄続いた木造軸組工法の手刻み加工は、急速な勢いで設備化されたプレカット工場の進出と、木材の需要拡大を目指す目的で、予算化された国の補助事業により、規模の大きな製材工場には人工乾燥炉が設置され、人工乾燥材が市場を独占するような勢いで急激な伸びを示している。
しかし乍ら、小規模な人工乾燥炉の設置補助を受けられない製材工場は廃業したり、非常な危機感を抱き乍の操業を続けている。
本来、天然木は苛酷な自然環境の中で、何十年、何百年と同じところにとどまり、動くことなく、自然の変化に耐え、はかり知れない秘めた力を内在しながら成長し、その木の持つ秘めた自然の力は、戦後の急速に高まった需要期の粗悪乱造の住まいを除いて、多くの匠達により、うまく利用され、伝統的な家づくりが行われてきた。
確かに人工乾燥材は、軽くて扱い易く、温度・湿度の変化を受けにくく製品の寸法精度が安定している。
しかし、天然乾燥材の本来木の持つ性質である、調湿性、においに含まれる防虫効果のみならず耐久性を疑わざるを得ない。
又、木の性質である、大気中に放出された炭酸ガスを固定しながら成長した樹木が、人工乾燥させる事により、せっかく固定化した炭酸ガスを大気中に放出させてしまう事も理にかなわない。
人工乾燥木材を製造する事は、何一つとしてよい事ではない。
まして、含水率が10%以下とか、20%以下とか、何の意味も持たない。
このような誤った施策補助金など議論するにも値しない。

写真は人工乾燥炉より窯出しした人工乾燥材と、天然乾燥材(板材の天然乾燥)との色の違い。

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投稿者 souken : 14:30