綜研ブログ 施工事例

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S邸工事も最終段階

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昨年10月末に県下一斉住宅見学会を実施した、床下地板・落し板壁を断熱材とし、耐震性を付加した真壁造の伝統構法のS邸も順調に工事は進み、年明けに外部足場を撤去し、設備工事等に入る。

投稿者 souken : 19:25

断熱材と住宅の寿命

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オイルショックと時を同じくして、日本の住宅建築にツーバイフォー構法が導入され、土壁に代わる日本の木造住宅の壁の主役が断熱材にとってかわった。
合板やボード類で断熱材をはさんだパネルでつくられたツーバイフォー構法は、日本の伝統的な住宅に比べはるかに優れた気密性と断熱性を備えていた。しかし、北海道より始まった在来木造住宅の断熱構法は、断熱材をただ単に詰め込むだけの構法であった為、壁体内や小屋裏に結露が生じ、木材の腐朽、外壁の凍害による損傷、室内の水濡れ、断熱材の断熱不全が多発した。
この為、高断熱化は高気密化と一体化した設計が要求され、日本の在来木造住宅の住居性(温熱環境)は限りなくツーバイフォー構法に近づいているが・・・
もともと冬を主体とした北米や北欧で発達した断熱構法が、四季の変化をもつ日本の高温多湿の夏に適応するか、未だその解決策を見ぬまま、色々な構法が考えられ、施工されている。しかし、決め手を欠き、多くの疑問点を抱えたまま、今日に至っている。

2003年に建築基準法が改定され、シックハウス対策の為の24時間換気が義務付けられ、室内空気質が向上した。
この為、壁体内の湿気の侵入が抑えられるとよく耳にするが、完了検査後の24時間換気の実施は、ましてこの冬期であれば、殆ど使用されていないのが現状である。

壁体内の結露の影響を受けた断熱材は、その断熱効果を失うばかりでなく、カビや腐朽菌の発生により著しく住宅寿命を縮めている。
このことは解体時に判明する。断熱材(グラスウール等)が結露し、脱落したり、カビや腐朽菌が発生し、その影響を受け、多くのところが腐朽している事が何よりの証明である。

日本の伝統的な住宅の隙間が木材を湿気から守っていた事を。又、日本古来の土壁が、調湿、断熱性、耐震性を向上させていた事を思いおこし、その伝統的構法を設計者、施工者はもとより住宅建築に関係する者は現代住宅に取り入れる努力をすべきと思う。
当社の施工する、杉板を使用した高耐震、高断熱の落し板壁構法の家は現時点では最良の構法と云って良い。
多くを試験、実験し、数値化すべきところであるが、とりあえず併行して実施していく。

投稿者 souken : 08:58